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相続

戸籍の請求にかかる金額

寝屋川市の司法書士 渡辺です。

2024年4月に、相続登記が義務化されますね。

相続登記をはじめ、相続手続きで一番大変なのは、戸籍を集めることではないでしょうか。

じつは、戸籍請求手続に慣れている士業でも、

「手数料、いくらかかるんやろう?」

「返信用封筒に何円分の切手を貼らなあかんのやろか?」

ということについては、いつも悩んでおります。

そのあたりを、実務ではどう対応しているのでしょうか。

一例をご紹介いたします。

相続 遺言 終活 登記 ご相談ください。

寝屋川市 香里園 あいゆう司法書士事務所

相続登記の申請が義務化されます―大阪法務局

目次

戸籍の請求

戸籍の請求について、簡単に記します。

相続手続きをするためには、被相続人(亡くなった方)の一生分、

すなわち出生から死亡までの戸籍をそろえる必要があります。

相続人を洗い出すためです。

まずは、最後(死亡時)の本籍地の市町村役場へ戸籍(または除籍)謄本を請求します。

本籍地がわからない場合は、最後(死亡時)の住所地の市町村役場へ住民票の除票を請求します。

その際、本籍地の記載をしてもらうのを忘れずに!

何も言わなければ、本籍地の記載を省略されてしまいますので、気をつけてください。

死亡時からさかのぼり、他の市町村から転籍した記載がある場合は、

転籍前の市町村役場へ戸籍(または除籍)を請求することになります。

郵送請求

戸籍の請求は、郵送でも受けつけてもらえます。

メリット

いつでも、どこからでも請求できる。

被相続人の本籍地が遠方の場合、開庁時間に役所へ行けない場合などは、郵送請求が便利です。

デメリット

日数がかかる。

手数料が、窓口よりも(郵便定額小為替の手数料分)高くなります。

本籍地が遠方の場合は、普通郵便だと、1週間では取得できないケースがあります。

必要物

一般的には、

・請求書(最寄りの市町村役場の様式で問題ありません。)
・手数料分の郵便定額小為替
・返信用封筒(切手貼付)
・請求者の身分証のコピー

を封筒に入れて送ります(詳しくは、請求先の市町村役場にご確認を)。

手数料

人の一生分の戸籍の通数は、一般的には4~6通以上になります。

ただし、婚姻で本籍地が変わる場合が多いと思うので、

750円分の郵便定額小為替を4枚(つまり、3000円分)封筒に入れて請求しています。

それで足りないと言われれば(生涯本籍が変わっていなかった場合)、後から不足分を送ればよいだけです。

郵便定額小為替は、郵便局のゆうちょ銀行窓口で購入します。1枚につき、手数料が200円かかります。

つまり、50円の郵便定額小為替の購入に、250円かかります(大部分が手数料⁉)。

地方自治体の事務のIT化が望まれますね。

戸籍450円、除籍750円、住民票・戸籍の附票300円であれば、

公文書の枚数に相当するように郵便定額小為替を購入しています。

上記の例だと、除籍4通と考えて、750円分の郵便定額小為替を4枚、すなわち3000円分を送ることになります。

3000円分だと、1000円の郵便定額小為替を3枚購入した方が安いのですが、

釣りが出た場合の役所の処理が面倒そうなので、

少々高くついてもやむなしな感じです……(とにかく、早くほしいので)

郵便定額小為替が多ければ、使わなかった郵便定額小為替は返信用封筒に同封されて返ってきます。

(役所によって、発行日が新しいものを使って、古いものを返してくる(後入れ先出し)

ところがあるのはかなわん。郵便定額小為替には有効期間があるんやさかい、先入れ先出しにしてほしい)

切手代

市町村役場あてに送付する封筒に貼る切手は、いつも84円切手だったと思います。

ですが、返信用封筒に貼る切手については、悩むことがよくあります。

現在戸籍だけを請求する場合等、1、2通だけなのが明らかであれば、84円で十分です。

困るのは、遡って戸籍を請求する場合です。

請求してみなければ、何通になるのかわかりませんからね。

重さの目安

戸籍(除籍) 1通 約10g

その他の証明(住民票・戸籍の附票等?) 1通 約 5g

郵便定額小為替 1枚 約 2g

長形3号封筒     約 5g

中身はともかく、封筒が重いんですよね。定形外になると、余計に重くなります。

(以上は実測値に基づきますが、以下のサイトも参照させていただきました。)

切手代

三つ折りしたA4が入る長形3号封筒を使用する場合、郵送料は、

25gまでが84円、
25~50gは94円、
50g~100gになると140円(定形外郵便物と同じ)

経験上、84円か94円の場合が多いことから、

返信用封筒に84円切手を貼付し、10円切手を貼らずに袋に入れて同封しています。

戸籍(除籍)3通くらいなら、これで問題ないと思います。

94円になる場合、役所の方で10円切手を貼ってくれます。

使わなければ、10円切手を袋に入ったまま返送してくれる場合がほとんどなのですが、

ある役場で、袋に入れたはずの10円切手がパクられてしまったことがありました(!)

戸籍(除籍)が5通とかになると、貼った切手が不足してしまうかもしれません。

(こればかりは戸籍を請求してみないとわからないので、どうしようもないのですが……)

切手代が不足したら

よほど貼った切手で足りるという自信がある場合を除き、貼った切手の下に

「不足分受取人払」

と、記載するようにしています。

(こちらで書かなくても、役所の方で記載されたりしますが。)

貼った切手が不足してしまった場合、不足料金を支払うまで戸籍等の入った封書を受領できないわけではなく、

投函された封書に○○円不足と記載されていて、

不足した金額を郵便局で支払うか、

あるいは当該金額分の切手を貼付されたはがきに貼り付けて郵便局に送ればよいとのことです。

けっこう良心的な扱いだと思います。

速達郵便

急いでほしい場合には、速達でも対応してもらえます。

速達料金 260円(250gまで)
定形封筒25gを速達で出す場合 344円(=84円+260円)

封筒で送れば普通郵便と同じく郵送料がわからずに困るということなら、レターパックライトがお勧めです。

市町村役場の多くは、レターパックライトで対応してもらえます。

レターパックライトは速達とあまり値段が変わらない上に、

配達記録がつきますから、状況を把握しやすいです。

ですから、相続放棄とかお客様から急ぎのご要望がある場合は、レターパックライトを使用しております。

(郵便局では、レターパックは、”速達+書留”の扱いらしい。)

レターパックを使えば、返信用封筒に貼る切手についての悩みから解放されます。

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