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寝屋川で司法書士が後見人をやってみた (9)不景気知らずの業種

寝屋川市の司法書士 渡辺です。

いよいよ被後見人宅借家を引き払います。

不用品の処分など、どんなことに気をつければよいでしょうか。

寝屋川で司法書士が後見人をやってみた

(1) 初めての後見人

(2) 債務判明 さすガっス‼

(3) 後見人就任の届出

(4) 驚喜の新事実

(5) 財産の確保

(6) 本人宅への途

(7) 居住用不動産処分許可の申立て

相続 後見 登記 ご相談承ります。

寝屋川市 香里園 あいゆう司法書士事務所

目次

ゴミ出しと分別

日数に余裕があるので、こまめにゴミ出ししました。

一回で一ぺんに出せへんさかいね……

ごみといえば一般ごみが多そうに想うけど、一般ごみの回収日は週2回あるから、すぐに全部捌けるんですよね~

「本人の着るものが少ないから、着るものを持ってきてほしい」
って施設からいわれたんで、これがなければ業者に全部丸投げにしたかもしれへんけど

とりあえず、中の物全部見てみることにしました。

施設の人が取りに来てもらえると仰るので、衣類と本人の思い出の品を引き取ってもらいました。

「布団とか寝具は処分してくださいね」

っていわれたんで、それらは一般ごみに出しました。けっこうかさばります。

散らかっていた生ものは、適当に処理しました。

問題は、不燃ごみ

こたつ、電子レンジ、炊飯器、扇風機、衣装ケース、棚、テーブル、陶器、木材、ハンガー、風呂のふた、洗面器etc.

電子レンジや炊飯器が2つもあるのが、ようわからん

実は、これが一番多い

しかも2週間に1度しか回収に来ないさかい、1か月経ってもけっこう残ってしまう……

乾電池、ライター、灰皿、かみそり、包丁、のこぎり、電球、電灯、眼鏡がぎょうさんある

分別が難しいものがけっこうある

市の"ごみカレンダー"に詳しく書いてあるんで、見ながら分別していけば、ある程度までは分別できます。

大変勉強になりますよ。

ビデオテープが可燃で、CDが不燃とか(どっちも大量にあった)

それでも、何ごみなのかわからないものが少なくありませんでした。

全部網羅できませんからね。

ゴミ袋がぎょうさんあったさかい、ふんだんに使ってみた。

引き出しから家の鍵が出てきた。どうやらマスターキーらしい。

大きすぎるもの、リサイクル家電、分別が難しいものは業者に引き取ってもらうしかなさそうですね。

あまりに汚すぎると、業者が相手してくれないかもしれませんからね。

業者へ見積り

大阪近辺で不用品処分業者は複数ありますが、仏壇もあるし遺産整理もやってるとこで、連絡先がフリーダイヤルのとこに見積りしてもらいました。

中をざっと見てた感じでしたが、仏壇をみて、

「魂抜きはしましたか?」

って、聞かれました。

そんなもん、するわけないやろ~

そりゃ、先祖の位牌やったら、ちゃんとやる思いますよ。

せやけど、他人様のもんやし、

よその先祖を祀るというのは、家来にするいうことなんやで
(商(殷)王朝は、そうやって中華を支配した)

別に臣従させるつもりないし、

祟られるとしたら、ほったらかしにした家族やろう、って思うんで

何とかしたろおもうてるこっちに祟らへん思うんやけどな~

というわけで、そのまま引き取ってもらうことにしました。

見積額は1○万

「けっこうゴミ出ししたんやけどな~」

そないいうてみたら、

額は処分品が占める面積で決めているんで、大型のものがいくつかあれば、中身があろうがなかろうがそれくらいはする、っていわれました。

10万円以上の臨時支出は家裁に報告する必要があるので、領収書はもらっておきましょうね。

「いつがいい」

って聞かれたんで、ゴミ出しや車の出入りが少なそうな

「土曜の午後」

っていったら、

「土曜はいっぱいなんで、月曜か火曜の午前はどうか」

って、いわれました。

――そっちで勝手に決めてくるんなら、希望聞くなよ――。

って、憤怒してもうたわ。

このご時世で、数多の事業が行き詰まっているようですが、不用品処分業者は好況のようです。

そんな職種もあるんですね。

というわけで、梅雨前にやってもらうことにしました。

引き払い

当日、約束の時間になっても業者さんは現れず、10分くらい過ぎてから電話がきて、

「あと30分くらいで行けると思います」

やって……(ふざけんな!)

作業中は一ぺん帰っていいとのことやったんで、用事をすませてから帰って事務所で待機

終わったら連絡が来たので、見に行きました。

中には全く物がなくなっていました(見て吐き気がするような光景なんて跡形もなく)。

大家さんに確認してもらいましたが、畳の上に土足で上がってましたね。

靴を脱いで上がろうとしたら、

「そのまま上がってもらっていいですよ。畳全部張り替えるんで」

っていわれました。業者さんも土足で上がってるし~

大家さんのOKをもらって引き払い完了です。

これで、この被後見人の後見業務は落ち着きました。

以後、今に至るまでそこに行ったことはありません。

後日談

大家さんから保証金から修繕にかかった分を差し引いた残りを本人の口座に振り込むっていわれたけど、振り込みはありませんでした。

修繕費が保証金を上回った、というのがあちらさんの言い分です。

畳1枚1万円って書いてるけど、そんなにするか~

保証金13万円ですよ。修繕費にそんなかかるか~

って思うんですけどね。

今はアパート借りても保証金なんかないからね。

そう想えば、違和感あるでしょう。

まあ、"ふ~ん、そうか" くらいにしか思ってないですけど。

被後見人の財産は、どうなったのか

企業年金の払込、これが大きかった。

この時期、還付金の入金が続き、年金も入り、預金残高が250万円を超えました。

これが、後見人が就いた効果なのでしょうか⁉

3か月ほど前に312円だったことを想えば、驚くしかありませんね。

「報酬が出ないんじゃないか」

なんて悩まなくて済むのが何より安心します。

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